みなさんは「台湾タイル」って聞いたことはありますか?
スペインからイギリス、さらに日本に渡り、日本から台湾へ渡って使用されていたマジョリカタイルを「台湾タイル」と呼びます。
中国語では「花磚」と呼ばれています。
2016年にマジョリカタイルが無形文化遺産に申請され、その中でも、台湾独特のデザインが注目を浴びました。
ぷっくりツヤツヤした質感と、ビビットな色合い、そしてレトロでどこか懐かしいデザインは女子の心を掴んではなしません。
この台湾タイルは日本統治時代に、台湾で富の象徴として、家の屋根や家具などに使われていました。
ただ、このタイルたちは建築物とともに多くが壊されてしまい、台湾の町中で実際にお目にかかることはかなり少なくなってしまいました。
現在では古い建物が多く残っている、金門や澎湖だとみられることがあるみたい
そんな貴重な台湾タイルを、全台湾から集めた博物館がある!と聞いて、今回台湾南部にある嘉義に行ってきました!
台湾中の台湾タイルが集まる『花磚博物館』
2016年にオープンした「花磚博物館」。
台湾鉄道の嘉義駅からも、歩いて行けるのでアクセスは最高です。
週末のお昼頃に行ったのですが、入場制限がかかっていました。
加えて、かなり人が並んでいたので、入場できるまでに30~40分かかりました。
ちなみに、入場待ちしたくない人は夕方に来ると、待たなくていいみたい。
スケジュールに余裕がある方は夕方に行くのも考慮してみてください♪
普通に外で待つから、暑い時期は日傘必須!すぐ近くにコンビニもないから、お水もしっかり持ってね!
博物館の外の壁には、禁煙のタイルが。
ちなみにこのタイルも店内で買えます。
外に置いていても日焼けすることはなくて、拭けば元通りになっちゃうんだって!すご!!
30分くらい待って、入場料の50元(約200円)を払って、やっと入場できました!
チケットはお土産を買うときに50元引になるので、捨てないでね!
博物館のスタッフさんが、台湾タイルの歴史をカンタンに紹介してくれます。
このタイルたちはその昔、とっても価値が高くて、土地よりも高かったそう!
タイル、と聞くと日本だと水回りに使うイメージだけれど、台湾では家の屋根や家具なんかに埋め込まれることが多かったんだそう!
そして、後ろを振り返ると大迫力の台湾タイルたち・・・!!!
天井から床までびっしりと、タイルがはめ込まれています。
台湾タイルのデザインは400~500種類ほどあると言われており、ひとつひとつ手作りで作られているため、同じデザインのタイルでも、色合いが少しずつ異なります。
このタイルの壁、人の2倍は高さがあります。
いろいろなデザインのタイルがあり、上から下までじっくり見たくなります。
近づいてみると、こんな感じ。
100年も歴史をもつこちらのタイルたち。
ひび割れたりしておらず、当時の技術の高さがうかがえます。
ツヤツヤ、ぷっくりしたフォルムは、高級感が漂います。
台湾にあるタイルは日本から渡ってきたのですが、台湾向けに作られたものなので、日本にある和製マジョリカタイルとは少しデザインが異なります。
日本にあるタイルも見てみたい・・!
奥には台湾タイルをはじめ、タイルをモチーフにした文房具や手鏡など、さまざまなものがおみやげとして販売されています。
特に人気なのは、やはりタイルで、モノによっては品切れの時もあるそう。
スタッフさんによると、わたしたちが来た時には運よく品揃えが豊富だったようです。
わたしも記念にひとつ買ってしまいましたー!
450元で入場チケットの50円割引を使って、400元でお買い上げできました。
ネットで購入すると割引はないので、なんだかお得な気分です♪
その他にもたくさんタイルの種類がありました。
ちなみに、台湾タイルとして特徴的なのは果物のデザインだそう。
(下の段右から2つ目)
それぞれのデザインにお願い事が込められているので、デザインがなかなか決められない場合はお願い事から決めてみてもいいかも。
2階では、台湾タイルが施された家具を見ることができます。
こちらの家具は「紅眼床」と呼ばれるベッドです。(机置いてあるけど・・)
昔お嫁さんが引っ越してくる際に、男性側が準備する家具のひとつで「大切にするよ」という女性を尊重する意味を込めて、当時高級だった台湾タイルをベッドに埋め込んだんだそう。
100年前の台湾男性のこういった習慣は、現代の女性に対するやさしさにつながる気がしますね・・!
化粧台に埋め込まれたタイルたち。
椅子にタイルがあると、夏はひんやししてよさそう(笑)
樹齢1000年を超えるヒノキを使って作られた博物館の建築物は、木の茶色がメインでまとめられており、レトロで懐かしい気分になります。
博物館となったこの建築物はもともと、取り壊しの話もあったようなのですが、オーナーさんが一生をかけて守ってきました。
それを博物館の館長が買い取り、オーナーさんの意思を継ぎ、この博物館を開いたんだそう。
台湾タイルの作り方についても、学ぶことができます。
また、現在マジョリカタイルを専門で作っている場所は全世界でもないようなのですが、この花磚博物館では台湾で有名な陶器街、鶯歌の陶器職人さんと協力し、台湾でタイルづくりをされています。
さらに団体さんであれば、実際に台湾タイルに色を塗れる体験や、台湾タイルをモチーフにしたピアスづくり体験ができます。
機会があればやってみたいな~社員旅行とかによさそう。
一度は行ってみたい、台湾タイル博物館「花磚博物館」
台湾タイルの全盛期時は全国に1万棟あったと言われる台湾タイルを使った建物は、現代では400~500棟ほどしか残っていません。
また、台湾タイルの多くは建物に埋め込まれたり、家具のデザインとして浸透していました。
つまり、台湾タイルは台湾文化と表裏一体の関係なのです。
現在台湾タイルを製造する会社はないので、台湾タイルの数は減っていく一方。
ひとつでも多くの台湾タイルが残され、また日の光を浴びることを願います。
台湾タイルのデザインを施した台湾カステラも♪
お気軽に台湾タイルとカステラを楽しみたい方はこちらから。
また、在台日本人に人気の「JIUJIU」マスクも調査してみました。
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文章を執筆するにあたり、こちらの動画を参考にしました。